拙作「One Day, Some Girl」（以下本作）の制作は1996年。DoGACGAコンテスト（当時の名称）でグランプリを頂いたのは1997年の第9回でした。この記事の執筆時点（2023年）で27年になります。当時の事は結構覚えています。良い機会なのである程度まとめておくべく、筆を取った次第です。

さて、本作はコンテストでグランプリを取った作品です。「作者の感性と情熱とコダワリで作られたに違いない！」と思うでしょう。そしてそのような熱いメイキングを期待しているでしょう。

いいえ。残念ながらこの作品は徹頭徹尾「計算」と「保険」でできています。

「照れ隠し」とか「誇張」などと思われるかもしれませんが、最初に否定しておきます。完全に「個人の就職活動用として作られた作品」なのです。